先日ルドン展(『ルドンの黒』@bunkamura)を見に行った。河出文庫『さかしま』の表紙*1などが有名であろうか。彼の黒の時代である1880年代に、未発表を前提として描いていたという油彩の風景画、そのやわらかい色調のピンクが印象に残った。どうやら私は後期風のこちらのほうが好きらしい。というのは前置きに過ぎなくて何を書こうと思ったのかというとダザイである。太宰治×小畑健人間失格×デスノートである。別に関係ないだろといわれればそうなんだけど一応装丁つながりということで。

人間失格 (集英社文庫)

人間失格 (集英社文庫)

またこれがずいぶん売れているらしい。*2亀山郁夫カラマーゾフ新訳が20万部売れてるというし日本は一体どうなってるんだろう。しかし小畑師匠といえばやはりサイボーグじいちゃんGである*3。是非老人と海の表紙を書いてもらいたいところだ。キューバに暮らす老漁師サンチャゴ。長引く不漁に彼は自らの体をサイボーグに換えることを決意する。鉄製の体を小船に託し沖へと漕ぎ出していくサンチャゴ。漕ぐこと数時間、その日初めての獲物は巨大なカジキマグロだった。18フィートの魚の馬鹿力に手に持った釣竿は張り詰め、機械の体は軋む。死闘の末ようやく抵抗をやめたマグロ、その体を船に揚げるべくリールを巻きとるじいちゃんの腕に異変が。機械の体は塩分を含んだ波しぶきの中既に悲鳴を上げていたのだ。人生の目的とその喪失、そして帰る浜には何が待ち受けているのか。全米が泣いた愛と涙の感動巨編、カミング・スーン。

まあこれは冗談としてもこれだけ売れれば類似企画は大量に出るだろう(以下未完

(ここだけ今日)
書いてから大分経ったがまだこれに匹敵するリメイクヒットは出てないみたいだ。老人と海×小畑企画の一日も早い実現が待たれる。

*1:ユイスマンス澁澤龍彦訳。画像これ→さかしま (河出文庫)

*2:一ヶ月で7万。ソースのURLは既に期限が切れてた。

*3:当時は作者名土方茂