Judee Sill/Phantom Cowboy

Judee Sill(Asylum, 1971)

幽霊のカウボーイが駆けるのを見た
埃の足跡が私の夢に残る
鷹を肩に、雑踏をすり抜け
空間の流れを横切って疾走する
岩肌は尖り、照らす光は暗い それでも彼が跳ねるのが見えた
彼は星へと向かい続けている そう遠くではない星へ
銀線細工に乗って旅をしている


私は東のゲートで待っていて、
彼を拾おうと手を上げた
彼を掴まえたいといつも思っていたけど、彼は決して待ってはくれないし
地に足つけることも許されていない
彼が触れてくれれば癒されるのに 光が暗くても蔽いはいらない
だって、彼は星へと向かい続けている、そう遠くは無い星へ
彼はその星が気に入っている それが本物だから


私は砂利と煤のなかに座っているけど
心の中希望は強く煌く
そこへぴたりと間に合って
一緒に駆けていけるかも
私に恐れがなかったら
光が暗い中、あなたを傍に感じることが出来る
それでもあなたは星に向かい続ける、あまり遠くない星へ
道が晴れていたらどうか思い出してほしい 私がここで待っていることを